ITビジネスを成功に導く上で、最新の情報技術に関するスキルと知識を備えることは非常に有用です。しかし、最先端の技術を導入した企業が必ずしもビジネスの勝者にはなっていないことも事実です。
たとえば、最新の情報技術の導入に傾注し過ぎて、市場ニーズの把握、財務計画などがおろそかになると、技術と市場のミスマッチ、資金調達の滞り、固定費負担増といった問題を引き起こし、ITビジネスの成長が阻害されかねません。
逆に、戦略優位でITビジネスを推し進め過ぎると、戦略要件とIT技術・実行能力とのミスマッチが生じたり、スケジュール・費用の過度の締め付けにより要求される機能・性能・信頼性が得られなくなるなどのケースが生じてきます。
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顧客ニーズ(外部顧客・社内顧客)に即応したITサービスを企画し、市場競争力を持って提供し続けるための
“戦略・経営管理能力” |
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IT開発現場の実状、ITを使用する人の特性、IT技術の陥りやすい落とし穴・限界等を踏まえた
“ITマネジメントに対する鋭い勘と判断力” |
が求められるのです。
すなわち、戦略・経営管理能力と情報技術能力の両者をバランス良く兼ね備えていることが不可欠なのです。 |
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